常陸國總社宮

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令和2年度例大祭(石岡のおまつり)の実施方法について

我が国では世界的な新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、戦後未曾有の緊急事態宣言が発せられました。去る5月25日に同宣言は解除され、8月以降には大きな催事を実施する可能性も見えては参りました。しかしながら今後流行の第二波第三波が起こる危険が懸念されているのが現状かと存じます。感染症流行の拡大に伴い全国の祭りが中止や延期となる中、今年度の常陸國總社宮例大祭(石岡のおまつり)をどのように実施すべきか神社、年番中町、振興協議会は協議を重ねて参りました。そして先般、年番に加盟する15町内の意向を確認した上で臨時総代会を開催し、今年度の祭礼実施方法について以下の通り決定致しました。

1、令和15日午前10時に例祭の祭典のみ実施する。神賑行事(神輿・相撲・獅子・山車・ささらなど)は今年行わず、翌年度例大祭まで延期とする。

2、中町の年番は令和年に持ち越され、翌年以降の年番は年ずつ先に延期される。

「祭り」とは目に見えぬ神々を畏れ敬う心を、季節の食物を献じ、歌舞を奉納することで表す、古来連綿と行われてきた日本の伝統行事です。常陸國總社宮の例大祭は常陸国の中心地である国衙において国内の神々に祈りを捧げる営みであり、これを盛大に斎行することは大神様は元より人々の大きな慶びであるものと存じます。疫病という目に見えぬ災厄が平和な暮らしを脅かす今こそ、祈りと祭りが求められていることは皆様も頷かれることでしょう。しかしながら全国より数十万もの不特定多数の観光客が訪れる昨今の祭礼の盛況に鑑みますと、皆様の健康や生命が危険に晒される可能性がないとは言い切れません。常府・石岡の伝統を守り伝えている我々一同にとって、本決定が苦渋のものでありましたことは御賢察頂けるものと信じます。 

明治天皇は「祭り」についてこのような御製を詠まれています。

とこしへに 国まもります天地の 神のまつりを おろそかにすな 

9月15日には常と変わらず例大祭の最も神聖な重儀である例祭を斎行致します。人々に再び安寧が訪れるよう、御神前や各家庭で共に祈りたく存じます。そして来年にはこれまでになく盛大なる神賑行事を大神様に御覧頂きたく存じます。

令和2年6月1日

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