常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

秋と冬の間という季節

9月の例大祭がつい先日のことのように、ものすごい速さで時が流れています。

現在、当宮では總社園遊会という、今年で9年目を迎える菊祭りの最中です。戦後から途絶えてしまっていた菊祭りを、平成25年に様々な体験型の催しを期間中に行う新しい菊祭りとして復活させたものです。

期間中は菊花の展示とともにボタニカルポストカード作り、子ども向け百人一首大会、ミュージックバー、巫女舞体験、そして明日最終日には初心者向けに裏千家茶道体験を開催。2週間という短い期間ではありますが、外部のご協力に支えられて無事に会期を終えることができそうです。

この様々な企画は毎年職員がアイデアを出し合って決めています。何とか続けてこられたのもたくさんの協力者と当宮の試みにご興味を持って下さる参加者の皆様のおかげです。地元では例大祭が印象的に思われる当宮ですが、また違った側面の常陸國總社宮を知ってもらえる、私達職員にとっても楽しい時間です。

しかしながら、巫女さんのサポートはあるものの、特に石塚くんと橋もっちゃんは七五三の御祈祷を連日行いながら、地鎮祭などの外祭に出向いたり、来たるお正月と節分準備を同時進行で進めながらのハードスケジュール。皆さん、ご参拝にお越しの際には2人に優しい言葉をかけてやってくださいませ。

 

「ありがとう」

いえばとってもいい気持ち、いわれりゃもっといい気持ち。

息子の宿題の脇で書いているこの日記。サカナクションの「光ONLINE」ライブのYouTube配信を見ながら手が止まっていると、行き詰まっているように見えたのか「この言葉を書いたら?」と唐突に助け船を出してくれました。教科書に載っている文章のようです。

たくさんの方と交わす「ありがとう」が紛れもなく毎年の糧になっています。

 

会期中に暦の上では秋から冬へと移り変わりました。境内の木々も気づけば温かな色みを帯びています。

さて、リフレッシュも兼ねて3年ぶりに機会を得た正倉院展のチケットを握り締め、最終日に滑り込みで観に行きます。奈良についてはまた今度。

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