常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

茅のように強くしなやかに、瑞々しく

気温30度にもなった5月の暑さはどこへやら、6月は雨続きですね。関東の梅雨入りも間近でしょうか。

6月は全国的な神社で「夏越大祓(式)」が行われます。水無月の祓ともいわれる行事で半年間に知らず知らずに犯した罪穢れを祓い清めて、暑い夏へ向かう準備をします。「ケガレ」は「気」が「枯れる」と解釈する説も一般的ではありますが、私はあまりこの解釈が好きではないのです。何なんらかの良からぬものを払い除き浄化することと、精気を養うこととはつながることではありますが、少し意味合いが違うと思うから。

それはさておき、今年も境内にはすでに「茅の輪」を設置し、恒例の「イリグチノワ御守」もカラッとした天気にならずに茅が乾きにくいですが、せっせと奉製中でございます。

昨年のこの時期に神職日記で「和菓子の水無月」について書きましたが、お料理のサイトを見ると「夏越ごはん」という元気が出そうな美味しそうなものが沢山出てきます。和菓子屋さんが創意工夫して新しく広めた風習はいまや伝統菓子、夏越ごはんも定着していくかもしれません。

歴史的に関係の深い兼務社・青屋神社で青屋祭にうどんの食べる風習から、当宮では6月30日・夏越大祓当日の直会はうどんを食べます。12月末には年越しそば、6月末にはうどん。半年ごとに長いものを食べる風習で延命を祈願します。(※本年の手作りうどんの振る舞いは残念ながら中止です。青屋神社については橋本権禰宜の日記をご参照ください)

庭の草木も恵みの雨でぐんぐん成長中。小学年生の息子と雑草取りに格闘しています。「この草はずいぶん美味しいのかな?虫食いがすごい!」とか「これは根っこまで赤くて太いね!」とか、とにかく観察、観察。根気もあるので仕事もはかどり助かります。

最近の息子の生態はなぜか服を着てくれず、パンツにランニング姿でリビングでくつろぎ、思い立つとスケッチブックやノートと鉛筆を握りしめて庭へ出て、植物や虫をスケッチし記録しています。

さながらテレビドラマの山下清のような雰囲気に笑いをこらえつつも、まじめな性格が表れているそのスケッチブックを見るのが最近の癒しです。ノートをめくると、「○○のグルメ探訪」と題して旅先で食べたものの見た目や感想を、どこで覚えたのか昔の文豪調に記したページがあったりもして、瑞々しい感性を楽しませてもらっています。

※アイキャッチ画像は6月5日に茅の輪を奉製くださった氏子青年ひたみち会と、同日に開催したミニ茅の輪作りワークショップに参加された皆さんです。

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