そろそろ今年の菊栽培に向けて、苗の購入を検討する時期になりました。
実際に植え付けるのはまだまだ先ですが、園芸店からのカタログは去年からすでに送られてきています。また、苗の注文には予約締切のようなものがあるため早めに決める必要があります。
今まで神社で育ててきた苗は「福助菊セット」のような初心者向けセットのものでしたが、今年は品種を決めて頼んでみようと思っています。
今回購入しようと思っているのはこちらの2種。
国華金山と国華越山です。去年菊作家さんにお話を聞いたところ、この2種が大菊の黄色と白のいわゆる「定番」「王道」のようです。ラーメン屋さんで言えば一番最初に書かれているメニューといったところでしょうか。
菊栽培を始めて何年か経つのに今頃知ったというもの不甲斐ない話ではありますが、こういう基本的なところが情報として盲点に入ったままというのは個人的に色々経験があります。
定番がどれかわからないと、菊が並んでいるところを見ても品種の多さに圧倒されるばかりでしたが、定番の存在を知ってから去年、各地の菊まつりを見てみるとこの2種がかなり人気があることがわかりました。大きくてきれいな丸い形や、他の品種と比べて少し明るめの色が華やかで、確かに多くの人に好かれそうな気がします。
花などの生き物はカタログやカメラを通して見るのと、実際のものを見るのでは情報量がやはり全然違います。カタログはすでに知識のある人向けというか、品種名で花をイメージできる人が買うときに選ぶためのものということでしょう。私がカタログを見て「どこがどう違うんだ…」と迷うのはある意味当然なのです。
国華金山と国華越山の2種は定番品だけあって苗の価格も比較的お安め。人気があるというのは、品評会などだと即ちライバルが多いということですが、そこはまあ良いとして、あとは育てやすさです。育てやすいからこそ定番になった…ということだといいなあと期待を込めつつ挑戦しようと思います。