いよいよ6月に入り暑さが増してまいりました、皆様もどうぞ自愛ください。
さて總社宮の中では車好きとして通っている私ですが、今回は自分の愛車であるスバルBRZが誕生するまでの話をしたいと思います。毎日当たり前のように乗っている車ですが、この時代に安価な新車のスポーツカーに乗れている奇跡を深く知りたいと思い、調べてみることにしました。BRZとはトヨタのFT86と兄弟車でありトヨタとスバルの共同開発により作られた車です。2012年に発売された両車ですが、当時の日本は若者の車離れや実用的な車しか販売されておらず、国内メーカーでスポーツカーは皆無でした。
そんな中、トヨタの現会長、当時社長の豊田章男氏自身がスポーツカーが好きで、後世に残るスポーツカーを作りたいとの思いから開発が始まりました。昔の移動手段であった馬が全て車に置き換わった現代においても競走馬だけは残っている、レンタカーやカーシェアリングなど車が共有物となった時に、車庫に残るのはスポーツカーだということだそうです。
さて、トヨタは車を開発する際に車種毎にチームを作り手掛けます。そのチームは通称「Z」と呼ばれ、Zのトップにチーフエンジニアがいます。チーフエンジニアは製品の社長とも呼ばれ、当時のトヨタの社長は、チーフエンジニアは製品の社長であり、社長はチーフエンジニアの助っ人であると言っていたそうです。
そのFT86開発のZのチーフエンジニアとなった多田哲也氏、そしてそこに関わるエンジニア達の苦悩を追いかけていきたいと思います。(次回に続く)
神社とは全く関係の無い話題ですが、エンジニアの苦悩の末に世に産まれた車達に敬意をはらい、人々の生活が豊かになることを願い、日々の新車清祓いを奉仕しています。