常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

1鈴之宮稲荷神社 権禰宜さんは方向音痴

みなさんこんにちは。

カイロの消費量日本一。権禰宜の橋本です。

神社めぐりと大河ドラマが大好きで、極度の寒がりですが、実はまだ隠し持っている情報があります。私、方向音痴です。建物の中で道に迷うレベルで方向音痴です。御朱印巡りにはGPSつきマップが欠かせません。Googleマップさん、ありがとう。

そしてこのブログを書いている四人の中では私だけ石岡に住んでいません。

神社の受付に立っていると、私と同じく御朱印集めが趣味の方に出逢います。そしてまれに質問されます。

「近くに御朱印いただける神社ってありますか?」

「この神社にはどう行くんですか?」

すみません。まともにお答えできません。だって頭に地図が描けないんだもの。

そこで今回、せっかくホームページに何か掲載できる機会をいただいたので、自分で実際に石岡を巡り、地図を作ってしまおうと思った次第です。

▲私がご紹介する場所はこのGoogleマイマップに掲載いたしますので石岡にお越しの際は是非ご参照ください。

總社宮で道を聞きたいそこの貴方、これから私はこう言います。

「私のブログ見てください」

さて、第一回目にご紹介するのは鈴之宮稲荷神社。

御祭神は倉稲魂命。創建年代不詳の神社です。江戸中期以前は「鈴の宮」と呼ばれていたそうです。

常陸国府が置かれた時代に、駅馬や駅鈴が置かれた駅舎があった場所だと言われています。駅制が廃絶したのち、駅鈴が神社に奉納されたので「鈴の宮」と呼ばれたそうです。元治元年に天狗党の73名が出発した場所でもあります。

鈴の宮稲荷神社は金丸町に鎮座しています。石岡には住所とは別に町名が存在しています。これは住居表示前に使われていたもので、当宮の例大祭にも深くかかわっています。例大祭では御神輿が街の中を渡御し仮殿に鎮座しますが、仮殿を建てて神様をお迎えする役割を15の町内が持ち回りで務めているのです。その一つが金丸町です。

金丸町の町名は府中六名家「金丸氏」に由来するそうです。

この神社のお気に入りポイントは大きな耳の神使さん。

鋭い目つきが尾形光琳の竹虎図に似ていませんか?左右どちらも巻物や玉を咥えていますが、吻部の先端についた小さな牙が可愛らしいですね。

常陸國總社宮では毎年7月の第1日曜日に行われる八坂神社御輿渡御の際の休憩場所としてご厄介になっています。

 

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