常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

デジタルでもアナログでも

節分、立春、初午。新年を迎えてから、あれよあれよと時間が過ぎていきます。

節分祭では舞台からの豆撒きは行わずに、紅白餅を配ったり、豆を小袋に包装したり、MUCCのお2人にリモート豆撒きをしていただいたり。例年は当日だけの楽しみだった「景品付き福引き」は14日くらいまで延長して現在も引いて頂いています。

拡大する感染症に対して、試行錯誤で対策をしているのはどの職業も同じでしょう。

当宮も様々な対策や試みの一つとして、郵送によるご祈祷申込みや授与品のご送付をはじめました。実はこれまでも個別にご対応はしていたのですが、昨年10月くらいから徐々に増えてきました。

社内では「レターパック部長」「梱包部長」と呼ばれる私。梱包、配送関係はなぜか私に回ってきます。年末からは公式ウェブサイトから御守などの授与が始まりました。

想像していたよりたくさんのアクセスをいただき、関東を中心に全国から御守をお受けになって下さいます。

そして、もう一つ驚いたこと。それは、お手元に御守が届いてから、メールやお手紙を当宮へ送って下さることです。

内容は、御守を手にされた感想、当宮を知るきっかけ、こちらを案じてくれる優しいお言葉など、どれも真心が感じられます。私のほうはというと、お相手の住所を見て、旅行の思い出や住んでいる友人の近況を思うなど、その地域の感染状況を心配しながらも勝手に思いを馳せています。

感染症が流行してから、正解の見えない問題を解き続けているような毎日が続いています。一度もお会いしたことのない多くの方々に励まされる思いがして、とても勇気が湧いてきます。

日々の社務では、ご来宮の皆様お一人ずつとお話しすることすらあまり多くはありませんが、遠方へ出掛けることが難しい現在において、このような形でご縁をいただくことは想像していませんでした。いつか安心してご来宮いただける日をお待ちしております。

今だからこそ、失敗や成果を気にせずにまずはやってみることで見えてくることがあります。そう思わないと先に進めません。

そしてやはり、手紙をいただくと嬉しいですよね。もちろんLINEやメールでも、手書きでもそうじゃなくても、その時間、自分を思ってくれる気持ちが嬉しくて有難い。温かな良い言葉は「言霊」となり、相手を救うかもしれません。私の親友はいつも近くで見ているかのように、絶妙なタイミングで手紙やメッセージをくれます。

いま思い浮かんだ誰かに、不意打ちのお手紙を送ってみるのもいいかもしれませんよ。

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