常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

大地が揺れてより10年

10年前、東日本大震災において尊い命をなくされた皆様の御霊が安らかならんことを、心よりお祈り申し上げます。そして今なお苦しい生活を余儀なくされている皆様に穏やかな日常が戻りますことをお祈り申し上げます。

3.11という日にちを意識して、常陸國總社宮では芸術家の浅野暢晴さんとともに、「無可有(むかう)の祭り」から始まる一連の「~の祭り」を始めました。境内や社殿を舞台に常陸国に縁ある芸術家の皆様に御協力いただき、作品を展示する新しい行事でした。そこには、「目に見えぬ何か」に対する人間の在り方を問う、意味合いを込めていました。

震災から10年の本日、緊急事態宣言がまだ解けぬ地域があることに鑑み、職員が慰霊の祈りを捧げる以外に行事を行うことは致しません。しかし、浅野氏とともに、これを機に「新しい何か」を始めることを約束しました。それが何かはまだ未知数ですが、現代社会に生きるとはどういうことなのか、皆で考えられる契機になればと願っています。

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