常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

トカゲのシッポ切り

今回の日記にはトカゲのこと、トカゲの画像が出てくるので、苦手な方はまたの機会に読みに来て下さい。

境内には様々な生き物がいます。春になり、よく見かけるようになるのがトカゲです。少し調べてみたら、「ニホントカゲ」と呼ばれるトカゲのようで、茶色の太いストライプのもの、茶色だけのもの、青緑のメタリック調のものなどがいます。

私自身、トカゲは結構好きなので、見かけるとちょっと嬉しい。

今年小学1年生になった息子は、境内の石をひっくり返したり、木の隙間をのぞき込んではいろいろな生物を発見しています。先日も「トカゲ捕まえたよー!」と持ってきたのがこれ↓

息子と2人「あ!…」

私に見せる直前にシッポが切れたようです。

切れたシッポが動いている様子は、なんとなく健気。本体に早く逃げろと言わんばかりに痛々しく動きます。本体のほうはというと、シッポを置き去りにさっさと逃げるというよりは、名残惜しいような、申し訳ないような雰囲気でちょっと離れる。この個体の場合だけかもしれませんが、そんな風に見えました。

「トカゲのシッポ切り」は何とも物騒な言葉ですが、そんな非情さは実物ではあまり感じません。

息子はしっかり観察し、私もシッポは再生はしても全く元通りにはならないことなどを説明して逃がしました。

動き続けるシッポのほうは、息子は何やらお墓のようなものを作って「ごめんね。」とお参りしていました。蟻に食べてもらい、食物連鎖(この言葉はまだ知りませんが)の一部になるように土には埋めないらしいです。

私が境内で一番嫌い&最強だと思うのは蚊です。早くも5、6月に発生し始め、10月下旬頃もしくは11月まで精力的。とにかく大きい、多い、刺されると痛いくらい。洒落乙なオーガニック虫よけなんか効かないレベルなのです。竹林があるせいか、湿度があり、住み心地抜群のようです。息子の優しさに反して、見つけたらバシバシと蚊を殺生する私です。うーん、トカゲに対する優しさと同じ気持ちになれないのは修業が足りないのでしょうか。

皆様ご参拝の際には、虫よけのご準備をお忘れなく。

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