常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

9 半ノ木稲荷神社 地図にない神社

今日は宇迦魂神を祀る半ノ木稲荷神社を紹介します。

創建は承応2年。天保12年11月15日に氏子の樫村治三郎が京都の伏見稲荷神社より御分霊を迎祀しました。

Googleの口コミをみてみると、稲荷神社なのに境内に神使の狐はいないのかな?という疑問を持つ方もいらっしゃるようですね。

実は神使像は建物の中、本殿の左右に寄り添うように侍っています。

 

写真がへたくそで良く見えない💦

この本殿は流造木っ端葺。昭和60年に改築された瓦葺の拝殿は本殿を覆うように建てられています。

実はこの半ノ木稲荷神社、Googleマップで検索しても出てきません。上の地図は私がつくっているので⑨で登録されていますが、現地に行ってもわかりません。どうして?

神社入口の写真がありますので見てみましょう。

△こちらの写真は私が令和2年に初めて半ノ木稲荷神社に参拝・ご奉仕した際のもの。道沿いに石造りの明神鳥居が建てられています。この鳥居は宝暦11(1761)年に作られたもので、例祭だったため幟旗がでています。右側の石碑に社名が書いてあるようですのでもう少し近づいてみます。

△正一位葉彦…とあります。見切れてしまっている文字は「稲」の字でこの石碑には「正一位 葉彦稲荷神社」と書いてあるのでした。「葉彦」と書いて「はるひこ」と読みます。Googleマップで検索して出てくるのはこの名称ですね。あれ、なんか社名が違う…。実はこれ、半ノ木稲荷神社のもう一つの名前なのです。

神社によっては神社庁などに登録されている正式名称の他に一般名を持っているところもあります。例えば、私が奉職している常陸國總社宮の正式名称は「總社神社」。石岡市内の看板も、Googleマップも、神社の提灯や御朱印にも「常陸國總社宮」が使われますが、神社庁のホームページなどには「總社神社」が使われています。Googleマップで「総社神社」と検索すると複数の神社が表示されますのでご注意を。

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