常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

「いつものまつり」と「芸術工(わざだくみ)」~artist in holy residence~

以前こちらの日記でお伝えしたように、東日本大震災から10年を節目として、新しい「何か」を始めることにしました。

http://sosyagu.jp/blog/915.html

この半年間、芸術家・浅野暢晴さんとのやり取りの中で生まれたのは、これまでのような芸術展を日常的に常陸國總社宮という場で体感することは出来ないだろうかということ。

コロナ禍は収束しつつありますが、この2年間で我々は、短期間でたくさんの人を一カ所に集めることが
時として困難であることを学びました。
もちろん日常が戻れば、そうした催しもこれまで通り開催していきたいと思います。
ただ一方で、これまでの「~のまつり」で培った神社と芸術の出会いを、
短期間だけの催しにするのは少しもったいないような気もしていました。

そこでアーティスト・イン・レジデンスのように、神社という場で、
ある程度まとまった時間をかけて作品を制作し、その過程から参拝者の方に見て頂くのはどうかと考えました。

その名も「いつもの祭り」。

二十四時間四六時中というわけではありませんが、期間中は芸術家の方が境内で作品を
作る様子をご覧いただくことが出来る予定です。

こうした取り組みを始める際に、芸術家の公募という方法も考えました。しかし初めての試みでもあるし、神社という神様の庭での取り組みということもあって、この場に一番精通した方に、最初のアーティストになっていただくことになりました。
ということで、最初にこれまでも大変お世話になっている芸術家・浅野暢晴さんに常陸國總社宮の初代「芸術工(わざだくみ)」に就任していただきます。

具体的な日程は今後お知らせしていきますが、令和4年の春までには何らかのご報告が出来るものと思います。

●浅野暢晴氏プロフィール
2004 筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻彫塑分野 修了
2001 茨城大学教育学部学校教育教員養成課程美術コース 卒業

<個展>
2020 現れるところ消えることろ/hasu no hana(東京)
2019 旅するトリックスター/ビエントアーツギャラリー(郡馬)
2016 百目/hasu no hana(東京)
2014 無何有の祭り/常陸國總社宮(茨城)
2012 祝祭の庭/日立シビックセンターアトリウム(茨城)
2009 祝祭/メタルアートミュージアム光の谷(千葉)
2001 Roots/アートフォーラム谷中(東京)

<グループ展>
2021 中之条ビエンナーレ2021/第三小学校(群馬)    
   体感A4展/東京都美術館(東京)
   土イジり展/茨城県陶芸美術館(茨城)
2019 中之条ビエンナーレ2019/旧五反田学校(群馬)
   間の祭り/常陸國總社宮(茨城)
2018 こだま芸術祭/100年の森(埼玉)
2017 中之条ビエンナーレ2017/親都神社(群馬) 2017 
   風土の祭り/常陸國總社宮(茨城)
2015 数多の祭り/常陸國總社宮(茨城)
2008 カフェ・イン・水戸2008/水戸芸術館周辺(茨城)
2005 水戸の美術3・彫刻化する空間/水戸市立博物館(茨城)

<受賞歴>
2013 グランシップアートコンペ2013 <グランシップ賞>/グランシップ(静岡)
2004 第9回日本現代陶彫展〈銀賞〉/セラテクノ土岐(岐阜)

<ワークショップ>
2020 「マネックスターを作ろう」/国立新美術館(東京)

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