常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

イリグチノワ作り

6月中旬ということで夏越大祓が近づいてきました。各地の神社には茅の輪くぐりのための茅の輪が設置されている頃かと思います。總社宮には氏子青年ひたみち会の皆様により、すでに大きな茅の輪が設置されており、ご参拝の際にはくぐれるようになっています。

また、くぐる茅の輪とは別に、玄関などにつけられる茅の輪として、「イリグチノワ御守」を奉製しています。今年は25日から30日の間、社務所にてお渡しできる予定で現在制作を進めています。

一昨年のイリグチノワ

このイリグチノワ、くぐるほうの茅の輪と全く同じ材料、チガヤを使って總社宮にて一つずつ手作りしていまして、私、石塚が主に制作担当として日々少しづつ作っています。

イリグチノワを作るときはまず、チガヤを乾かす作業があります。晴れの日に2,3日外に広げて干しておけばいい感じに乾くので、日当たりのいい場所を探して置いておきます。

しかし、今年は雨の日が続き、場所がなくて屋根の下の濡れないところに立てかけておいたところ、意外なことにいい感じに乾いていました。ドライフラワーのやり方などを調べたり、ストーブを使って乾かそうとしたりしたのはなんだったんだというくらいお手軽です。作る前には想像もしていないようなことに悩み、いろいろ試しているうちにフッとうまいやり方ができてくるというのはものづくりの楽しいところだと思います。

立てるのがいいらしい

 

くぐる茅の輪は年々制作技術が上がってきますが、「イリグチノワ」のほうも作り方がこんな風にだんだん洗練(?)されてきています。イリグチノワは今年もすでに十数件ご予約を頂いておりますが、社頭でお出しできる分も十分な数を作る予定です(いつもより多めにできるかも?)。茅の輪くぐりにご来社の際はぜひ社務所に立ち寄って手にとってみてください。

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