常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

神社とスターバックス

はじめまして、昨年10月から総社宮の神職として奉仕させて頂いている齋藤継智(ツグトモ)と申します。國學院大學で神職の資格を取得し、かれこれ16年間神職の道を歩んでまいりました。その途中には神職以外のこともいくつか経験しましたが、その内の一つがスターバックスでのアルバイトの経験です。

 

誰もが知る有名コーヒーチェーン店ですが、自分はそこで働くまでスターバックスのことをよく知りませんでした。スターバックスにいくと店員さんがいつも笑顔で気さくに話しかけてくれて、なんだかいい気分になりますが、これが「人々の心を豊かで活力のあるものにする」という企業理念を体現している姿だったのです。そこで働く全員がお客様の幸せを思って全力を尽くす、その姿を目の当たりにして感動しました。

 

またスターバックスには「サードプレイス」という言葉がありますが、これは自宅でも職場でもない第三のリラックスできる場所ということで、お客様の第三の居場所になれるよう日々努力しているわけです。

 

ここまで知ってしまうと神職としては黙っていられなくなりますね。神職こそ人々の幸せを祈るプロフェッショナルでなくてはいけないと、改めて気づかされました。

 

スターバックスは今では全国に1800店舗存在しますが、神社は8万社以上です。全国津々浦々に点在し、古くからの日本人のサードプレイスです。

 

AIやメタバースなど技術の進歩が目覚ましい世の中ですが、そんな中だからこそ我々のご先祖様の代から変わらず存在し続ける神社が今後、より必要とされていくのではないかと思っています。

 

現在はスターバックスでの経験を活かして、職員に美味しいコーヒーを提供し、職員の仕事への活力を与えています。地域の皆様のサードプレイスとなるべく、日々神明奉仕に努めて参りたいと思います。

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