常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

小型機パイロットは凄い

前回はスターバックスについてお話しさせて頂きましたが、今回はパイロットについてお話させて頂けたらと思います。

 

私は一時期パイロットに憧れたことがありまして、セスナ機に乗って訓練を受けたこともあります。結局のところパイロットにはなれなかったのですが、訓練の過程で驚いたことをお話しできればと思います。

 

飛行機の最初の訓練でよく使われるセスナ機ですが、「セスナ」とはメーカーの名前であり、車でいう「トヨタ」です。機種の名前は「172」でこれが「カローラ」になります。小型飛行機の中でこの「セスナ172」があまりにも有名な為に、日本では小型機の総称であるかのように「セスナ」と呼ばれています。ちなみに朝ドラ舞い上がれで使われていた機体は「セスナ」ではなく「シーラスSR22」という飛行機です。

 

みなさんの中でパイロットというと羽田空港などにある大きな飛行機を飛ばすパイロットをイメージされると思いますが、前述したような小型機に乗って仕事をしているパイロットもいます。では大型機を飛ばすパイロットと小型機を飛ばすパイロットではどちらの方が凄いのか、答えはどちらも凄いです。大型機を飛ばすパイロットが凄いことは皆様のイメージの中にもあると思いますが、ここでは小型機のパイロットの凄さをお伝えできればと思います。

 

みなさんが旅行などの際に旅客機に乗ると、CAさんが機内の世話をしてくれて、飛行機が勝手に飛んで、勝手に目的地へと連れて行ってくれますよね、パイロットと接する機会といえば巡行中に流れてくる機長の挨拶を聞くくらいだと思います。これは対応するお客さんの数、使う飛行機の複雑なシステムなどにより、仕事を分担しなくてはできないのでこのような形になるのですが、簡単に言うと小型機のパイロットはこれらの仕事を全て1人で行っているのです。

 

あまり機会は無いかもしれませんが、セスナ機に乗って遊覧飛行をするとします。①お客さんを座席に案内しシートベルトの確認をし、非常の際の説明をするCAさんの仕事、②飛行機のエンジンをかけて出発するパイロットの仕事、③無線を使って飛行の許可を取る通信士の仕事(大型機はパイロットが2人いて片方が通信を担当します)、④それら①②③がしっかりと仕事をしているかを監督し、最良な判断を下す機長の仕事、これらの4役をフライト中に常時行っているわけです。さらに場合によっては、地上の事務職、整備士、グランドスタッフの仕事も行わなくてはなりません。

 

これを知った時に、到底人間ができる業ではないと感じました。しかしこれを日常の仕事としている小型機パイロットは、日々の勉強や訓練を怠らず、努力をされているのだと思います。もちろん大型機のパイロットもその事情は知っていて、さらに大勢のお客さんをより安全に目的地へと届けるために自分に与えられた使命を全うされています。総じてパイロットは凄いという結論に至ります。

 

私がパイロットに興味を持った時に、パイロットは目に見える責任感、神職は目に見えない責任感という思いを持って仕事をしていました。現在も神職として目に見えない責任感を持って日々の奉仕に励んでおります。

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