常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

愛車③

こんにちは、おかげさまで例大祭も終わり連日続いた猛暑から一転秋の気候となってきました。季節の変わり目ですので皆様体調に気をつけてお過ごし下さい。

さて、少し空いてしまいましたが引き続き愛車BRZの開発についての話をしていきたいと思います。

いよいよ86開発の一番の要、スバルとの共同開発ですが、その裏側には2005年に販売が伸び悩むスバルの株をトヨタが取得して筆頭株主になったという事情があり、スバルの強みである水平対向エンジンはスポーツカー向きであり、スバルを助けるためと株主を納得させるという理由がありました。

多田はスバルの技術開発部主査の賚(たもう)にスバルの水平対向エンジンをとにかく低い位置に搭載したFR車(フロントエンジンリヤ駆動)の試作車を1台作ってくれと頼んだ。その試作車ができたということで、栃木県佐野市にあるスバルのテストコースで走行会が行われ、そこにあったのは一見車高の低いただのレガシィだが、中身は一から手作りしたシャシーに水平対向エンジンを低い位置に搭載したFR車で、そこにレガシィのボディを載せただけというものでした。

この試作車の評判が良く、スポーツカー開発に後ろ向きだったトヨタの幹部や、スポーツカーは4WDしかないと思っていたスバルの技術者達が、これならいけるかもしれないと思えるきっかけとなった。技術者は言葉で説明するよりも現物を作ってみる、それで越えられる壁もあると知った。(次回に続く)

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