府中三光宮巡り 今回は月天宮を参拝しました。
月天宮は貝地町に鎮座しています。国府地区公民館の駐車場をお借りして、徒歩で向かいました。
ご祭神は月読命。
住宅地にありますが、紫色の社名旗が道路側に張り出していて遠くからでもよく目立ちます。鳥居の裏には奉納の記録が彫られています。字が薄くなり見えにくいですが、明治43年に建てられたようです。
△平成6年に改修された月天宮社殿。形は前回ご紹介した日天宮と似ていますが、きらびやかな色彩や装飾がなく落ち着いた雰囲気があります。
社殿の間口は6m、参拝口が2.1mで境内の説明版には「参拝口と同じ大きさの奥の宮が張り出しになっている。」とあります。実際に裏に回ってみると本殿の後ろが凸型になっていました。
△境内に鎮座する石尊大権現の社。神奈川県の大山の山岳信仰や修験道がもとになった神仏習合の神様で本地仏は十一面観音だそうです。
△石碑の表には「當村講中 村内安全」の文字。当村がどの村を指すのかわかりませんが、この辺りに月天宮の鎮座地を含む村があったのだと思われます。
△石碑の裏面をみると安政6年の文字。大山は江戸時代には観光地となり関東一円で講が作られ信仰が盛んになったそうです。その一つかもしれませんね。
△こちらは子安観音堂。
△鳥居の近くには弘法大師堂があります。弘法大師堂には念仏講中の老人たちが家々を巡り念仏往生を祈願した際に使われた「百万遍数珠」が保存されているそうです。格子扉で中が見えにくいですが、御堂の中には木の台に3体の座禅を組んだ僧侶らしき像が鎮座しています。この台の中に数珠が入っているのでしょうか。
日天宮にも石仏がありましたが、こちらは本殿以外は全て仏教関係の建物ですね。
日天宮では近所の方が参拝に来たり子供たちが遊んでいたり、たくさんの人がいましたが、今回私を迎えてくれたのはたくさんの蚊と一匹の猫でした。
とても人懐っこい猫で写真を撮っている間も鳴きながら足に頭を擦り付けて来ます。
カメラ目線で毛づくろい。絶対自分がかわいいってわかってる…。
ところで猫は瞳孔が月の満ち欠けのように変化することなどから、古代より月を象徴する動物だと考えられていたのだとか。
もしかして君は神使だったのか…!!