常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

菊日記4 マンガで菊発見!

10月も後半になり、寒いくらいの日も増えてきました。11月には總社宮の菊まつり、園遊会が行われます。菊の栽培家の方が奉納される菊とは別に、神社でも園遊会のために菊を育てているのですが、つぼみが開いてきていよいよ最後の仕上げの段階になってきています。これまでの結果が出る楽しみな時期でもありますが、ここで失敗してしまうとかなりショックですので、なんとも落ち着かない時期でもあります。

さて、最近マンガを読んでいたら偶然、菊の栽培シーンが描かれていたものを見つけたので、ご紹介しようと思います。『週刊現代』(講談社)連載、小池一夫作、小島剛夕作画『首斬り朝』12巻「菊首」からです。ただでさえ珍しいというか・・・菊をマンガで見るとは思いもしなかったのに、1年を通しての栽培の様子まで描かれています。

主人公の「首斬り朝」こと山田朝右衛門。まさか菊を作ることになるとは・・・

江戸時代のお話で、種類は江戸菊のようではありますが、基本的なところは変わらないようです(資料が現代のものなのかもしれませんが・・・)。順番に見ていくと、一年通して育てた記憶が「これやったなあ・・・」みたいな感じに蘇ってきます。江戸時代には菊の栽培が流行したようで、栽培書もたくさん出ています。私が知らないだけで、時代劇などでは鉄板のモチーフなのかもしれません。

現代との違いといえば当然ビニールハウスはなし。鉢もプラスチックではなく陶器ですし、支柱も竹製です。陶器だとなかなか重そうですが、神社で育てるのは長距離運ぶわけでもないし、次育てるときは鉢を変えてみるのも面白いかなあ・・・と思いました(試しに支柱は竹にしてみました)。

さほどむずかしいことはではない・・・のか?

主人公の山田朝右衛門は受け継いだ菊を見事に咲かせましたが、今年の私は果たして・・・?

 

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