常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

3-2 若宮八幡宮 例祭に潜入

以前お花見スポットとしてご紹介しました若宮八幡宮の例祭にご奉仕してきました。3 若宮八幡宮 お花見スポット

神社では元旦祭や祈年祭など1年を通して祭りが行われていますが、例祭は神社で毎年行われる祭りの中で最も重要なものです。

▲若宮八幡宮の例祭は十月十日。例祭の日は鳥居に幟が立てられます。

▲幟は平成28年の例祭に奉納されたもの。上部には笹竜胆の紋が入っていますが、これは八幡宮の社紋です。源氏の家紋でよく見るものですね。八幡宮は源氏の氏神でもあります。この社にも源義家が奥州征討に際し朝敵退散を祈願していますが、その父である源頼義は石清水八幡宮に参篭し、霊夢を見て義家を授かったともいわれています。このため義家は石清水八幡宮で元服し「八幡太郎」を名乗ったのだとか。

▲拝殿の中の様子。鮮やかな朱、白、青で彩色されています。近くでよく見るともう一色ほど何かの色があったようですが、劣化してしまったのか白くなっていて何色だったのかわかりませんでした。

▲正面の3つの扉の上はそれぞれ松竹梅の彫刻と獅子や象のような神獣などの彫刻で装飾されています。

▲こちらは若宮八幡宮の本殿が石岡市の有形文化財に指定されたときの指定書です。平成5年の3月に指定されたようですね。

▲拝殿の中に金属製の軍配を見つけました。この軍配は平成5年に奉納されたもの。本殿が文化財に指定されたことを記念しての奉納でしょうか。

▲開け放たれた拝殿から境内の様子を撮影。

注連縄も紙垂も新調され、普段無人の神社であっても例祭の日ばかりは氏子さんが集まり、境内は賑やかになります。

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