常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

總社園遊会とは?

茨城県で菊祭りというと、笠間稲荷神社の菊祭りがとても有名です。

でも石塚権禰宜の「菊日記」をお読みいただければ分かるように、常陸國總社宮でも菊祭りを行っています。その名も「總社園遊会」。

戦争によって、總社宮はそれまで行っていた行事の中断を余儀なくされていた時代がありました。例えば現在毎年行っている禊は、72年の間途絶えていたものを10年前に氏子青年ひたみち会が復活したものです。

禊と同様に、ひたみち会の尽力によって復活できた行事が新しい菊祭り「總社園遊会」です。

一般的な菊祭りは、養菊の愛好家によって育てられた菊の花を境内に飾って行われます。しかし菊作りは大変、手間ひまがかかるもの。そのため多くの方が仕事を引退された高齢者となっています。かつては趣味として流行した菊作りですが、現在は担い手の不足と高齢化が課題となっています。

そのような中、菊祭りを復活させるのは至難の業ということは最初から分かっていました。だから菊だけでない菊祭り、従来にはない菊祭りという意味合いを込めて、新しい菊祭り「總社園遊会」と名づけたのです。

園遊会は菊祭りであるとともに、菊の花で境内が飾られる期間に「神社の境内で遊ぶ」ことをコンセプトに毎年様々なプログラムを開催しています。

初開催となった平成26年は「装~yosooi~和装ファッションショー」が華やかでした。

同じく平成26年と27年に続けて行ったのが「食~Mike-Miki~地元食材と地酒ディナー」。料理をお願いした田中久美子さんをはじめ、多くのボランティアスタッフに支えていただき、お客様にもご好評をいただきました。

その他、アクセサリー作り、祝詞の毛筆、鎮魂、ヨガ、江戸文字、オリジナルふんどし作り、手書提灯作りといったワークショップも開催してきました。

令和の御代替わりの際には「皇~Sumeragi~知ったかぶらない御代替わり講演会」と題して國學院大學の山口祐樹先生に御講演を頂きました。講演やトークのプログラムとしては雛人形作家の小佐畑孝雄さんと私のトークショーも楽しい思い出です。小佐畑さんには平成29年と令和2年の「技~tewaza~常陸国手仕事展」にも御協力頂きました。村治笙子先生をお招きしてのヒエログリフ講座も異色のプログラムとして反響を頂きました。

近年盛り上がっているのが、ひたみち会による実行委員会主催の「札~Carta~子供向け百人一首大会」。つい先日も第三回目の大会が行われ、白熱した戦いが繰り広げられました。

変わり種としては橋本権禰宜による「印~Shirushi~御朱印帳自慢大会」。各地から御朱印帳を集めている猛者が集い、NHKにも取り上げていただきました。平成30年の「語~Katari~祭り女子トーク」も盛り上がりました。令和元年の「茶~Chakai~劇場茶会」は神社の一室が異世界になったかのような催しとなりました。

今年も11月3日に開始奉告祭を行い、様々な行事を行ってます。明日11月12日はアボリジニの楽器ディジュリドゥの奏者で画家のGOMAさんをお招きしての演奏式。こちらはチケット完売となりました。そして11月20日は先日の橋本権禰宜の日記にもあった、ひたみち会の設立10周年記念事業である「縁~Ennichi~昔ながらの屋台を子供たちへ~」。境内に様々な出店が立ち並び、幌獅子と山車が見られます。

さらに11月26日の「酒~Miki~地酒を楽しむ会」と11月27日の「茶~Chakai~抹茶体験ワークショップ」は絶賛受付中。

26日の地酒を楽しむ会は府中誉、廣瀬商店、藤田酒造、木内酒造からなる石岡の地酒で乾杯推進協議会の協力により、地元のお酒を神社で楽しんでいただく催しです。参加費2000円、20名限定となっております。下の写真は昨年開催した「響~神社でミュージックバー~」の様子。



27日のお茶会は昨年に引き続き、裏千家の海老澤宗香先生により初心者向けの抹茶体験ワークショップとなっております。参加費は一人1000円で茶菓代込みとなっております。2名×10名で組になっての参加になります。お一人で参加の場合は、別の方とペアを組んでいただく予定です。

いずれも残席僅かとなっておりますので、お早めにお申し込みいただければ幸いです。

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