常陸國總社宮

神職日記|4人が語る、神様と暮らす日々。

ズボンがハンカチにならないように

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

お正月は9月の例大祭と並んで一年で一番忙しい時期です。
ただ、両者の忙しさは何というか、質が異なります。

例大祭は様々な行事が連続し、神事には多くの崇敬者などが市内外から訪れます。
神輿の渡御や石岡市無形民俗文化財の「獅子・山車・ささら」の神賑行事が行われる際は、刻一刻と変わる状況に対処せねばなりません。
最も重要なのは年番町を中心とした氏子さんの神様への想いを、実現するために努力するということでしょうか。

一方のお正月は期間中に年間一番多くの参拝客がお参りされる時期です。
参拝して祈りを捧げる方、お守りやお札を求める方、一年の初めに家内安全や厄除けなどの祈祷を受けられる方。
皆さんが新たな年頭に清々しい気持ちになれるよう、準備を余念なく行い、大勢の臨時奉仕者を取りまとめます。

一般からは想像しづらいのですが、いずれも非常にハードな仕事です。
が、私は基本的にイベント好きなので、お祭りもお正月も大好きです。
毎日毎日同じことを繰り返すのがどうにも苦手なので、こういった「節目」を最近は特に大切にしています。

松浦弥太郎さんが、新年には毎年真っ白なハンカチを半ダース買い求める、というようなことを書いておられたような気がします。
ともすれば子供のように、ズボンがハンカチになってしまいそうな(さすがに袴では拭きませんが)こともありますが、
今年はより、大人に近づけるように自身の生活を節目節目で見つめ直したいと思っています。

祈祷最後のご挨拶でお伝えしておりますように今年の干支は癸・卯。
いずれも新たな生命を象徴すると考えられています。
何かと苦労が多かった昨今ですが、今年はきっと良い年になるような気がしています。

皆さんも神様のお導きを曇りなき眼で見極めて、健やかな一年をお過ごしになりますことをお祈り申し上げます。

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